ワシントンD.C., 2017年11月1日
–国際金融公社(IFC)は、同日付でMarcos Brujisが、IFC全額出資の子会社で外部機関投資家から調達した資金をIFC加盟国への投資で運用するIFCアセット・マネジメント社(AMC)のCEOに就任したことを発表しました。今回Marcosは、エグゼクティブサーチファームが管理運営する国際人材採用のプロセスを経て、AMCのCEOに選出されました。CEOへの任命は、AMC、IFC両社の理事会で承認されています。
Marcosはペルー国籍で、2000年にIFCに入社。その後2009年7月に、AMCの設立時役員として同社の一員となりました。AMCでは、30億ドルを運用する同社の最初のファンドであるIFC資本増強ファンドの投資チームを率い、また同ファンドと、10億ドルを運用するAMC初の地域ファンドであるアフリカ・ラテンアメリカ・カリブ海ファンドの投資委員会のメンバーも務めました。そして2014年に、IFC最大の投資業務の責任者としてIFCの金融機関グループのグローバルディレクターに就任しました。以降、約3年間に渡りMarcosは、IFCの世界の金融セクターを対象とした幅広い投資やアドバイザリー業務で指揮をとる一方、AMCが金融セクターへの投資を行う際に、AMCにとっての強力なパートナーとしても活躍しました。
AMCに入社する以前、MarcosはIFCではメキシコ・中米担当マネージャーを務め、またIFCの金融セクターを対象とする事業において数多くのプロダクトラインを管理する役割も果たしました。それ以前は、アルゼンチンHSBC銀行にて金融セクター業務のエクゼクティブ・ディレクターを務めました。1994年には、アルゼンチン国内で民営化事業を対象としたプライベート・エクイティ・ファンドであるArgentina Private Development Trustの取締役副会長に任命されました。Marcosはまた、1995年に創設された2億ドルを運用するファンド、Peru Privatization Fundの創設者で、同時に理事も務め、同ファンドの資金調達において中心的な役割を果たしました。
Marcosは、2009年の設立以来AMCのCEOを務め、本年10月31日に2期目の任期を満了したGavin E.R. Wilsonの後を引き継ぎます。今回の発表についてWilsonは次のように述べています。「MarcosがCEOとして、私の後任を務めてくれることを大変嬉しく思っています。8年前にAMCを共に設立した時、私たちはコンセプト以外何もない状態から始め、商業資本が求めるリスク・リターンの条件と、新興国の開発ニーズの融合をビジョンとしてみんなで共有して事業に挑みました。IFC、AMC両社のチームの努力の結果、AMCは今や総額100億米ドルを超える資金を調達して13のファンドを運用するまでに成長し、当初のビジョンをまさに現実にしたのです。」
この度IFCアセット・マネジメント社CEOに就任したBrujisは次のように述べています。「今回CEOとしてAMCの経営に再び参加できるのは誠に光栄です。AMCを次のフェーズへ成長させられるよう臨む所存です。」
IFC のCEO でAMC の取締役会長のPhilippe Le Houerouは、今回の発表について次のように述べています。「AMC理事会がGavinの後任としてMarcosを選んだことを嬉しく思います。IFC、AMC両社で培った豊富な経験が、今後のAMCの成長の力となると確信しています。Marcosは、IFC職員としての17年間の経験に加え、AMCの創設メンバーでもあり、両機関に対する深い理解をこの度の役職に取り入れて、就任初日からその力を効果的に生かしてくれるでしょう。」
Le Houerouはさらに次のように付け加えました。「またGavinには、これまでの強い指導力と仕事への献身的な姿勢に感謝の意を示したいです。AMCをコンセプトだけの状態から、世界をリードする新興国市場のファンドマネジャーへと見事に成長させたのですから。仕事への思い入れと現実主義の考え方をうまく融合させて組織を率いてくれました。彼の今後のさらなる活躍を願っています。」
Marcosは、エクイティ、デット、ファンド・オブ・ファンドを含めた新興国市場を対象とした13のファンドを運営する運用機関を統率する役割を担います。2016年、AMCが運用するファンドは、新規22件、追加投資9件、そのうち直接投資が24件、セカンダリーを含めたファンドへのコミットメントが7件という構成で、10億ドル以上の投資をコミットしました。また、AMCは5つのファンドを通じて新たな資本11億ドルを調達し、設立からの資金調達の総額が100億米ドルに到達しました。今日に至るまで、AMCは60億ドルの投資をコミットし、投資家に17億ドルを分配しています。
IFCアセット・マネジメント社について
IFCアセット・マネジメント社 (AMC)は、IFCの全額出資子会社です。AMCは、ソブリン・ファンド、年金基金、開発金融機関を含めた広範囲にわたる機関投資家から調達した資本によるファンドを運用しています。AMCはIFCの案件に共同投資を行い、IFCの新興国投資の幅広い拠点網、ネットワーク、投資実績を活用しています。AMCが行う投資はすべてIFCのESG(環境・社会・ガバナンス)パフォーマンス・スタンダードを採用しています。AMCは、100億米ドル以上の資金を調達し、13のファンドを運用しています。詳しくは、AMC公式ウェブサイト(
www.ifcamc.org
)をご覧ください。