インド・ニューデリー、2013年4月11日
- 世界銀行グループの一員であるIFCは、インドの民間銀行大手のランカタール銀行に対し22百万ドルの出資を行い、金融へのアクセス拡大支援及び同行の中小企業・農業に対する貸出拡大を支援します。
同行は、今後同資金を得て零細・中小企業に対する貸出拡大を大幅に推進し、近い将来には、その過半数が女性中小企業経営者となることを目標とし、主にラジャスタン州、マドヤ・パラデシュ州、チャッティースガル州といった低所得州の住民に対する貸出拡大に注力していきます。
ランカタール銀行ビシュワビール・アフジャ社長兼CEOは、「IFCの支援は、今後我々が零細・中小企業向金融サービスを強化・改善するために、より優れたリスク管理や金融商品の開発、営業サービス網などを整備する上で大きな役割を果たすでしょう」と述べました。
また、IFCは、同行の持続可能な事業成長を可能とする社会・環境管理システムの構築を推進し、同行の環境社会リスク管理能力の確立を支援します。
IFCのトマス・ダベンンポート南アジア担当局長は、「このたびのIFCの出資は、農村部の女性を含む低所得者層に対する貸出拡大を支援するものであり、民間銀行の資本強化や金融サービスへのアクセスが乏しい農業や中小企業向け貸出拡大を支援するというIFCの戦略とも一致しています」と述べました。
インドのコラープルを拠点とする同行は、マハラシュトラ、カルナタカ、ゴアといった中規模都市や農村地域を中心に支店網を展開、過去3年間でその支店網は更に拡大し、現在、インド11州で125支店及び184カ所のATMサービス拠点を有します。同行は、過去3年間でバランスシートを約3倍に拡大し、2012年会計年度の総資産額は前年比123%増を記録しました。2013年3月31日付け同行総資産額は約24億ドルに達しています。
IFCについて
世界銀行グループの一員であるIFC(国際金融公社)は、民間セクター支援に特化した世界最大規模の国際開発金融機関です。IFCは、開発途上国の民間セクターへの投融資、国際金融市場での資金動員、企業と政府に対するアドバイザリー・サービスの提供を通じて、途上国が持続可能な成長を実現できるよう支援しています。2012年度のIFC総投融資額は、過去最高となる200億ドル強に達し、民間資金を活用して途上国の雇用促進、技術革新を支援し、途上国発展を実現する上で世界をリードする挑戦を続けています。
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