モンゴル・ウランバートル、2013年3月26日
- 世界銀行グループの一員であるIFCは、モンゴル民間銀行最大手のハーン銀行に対し20百万ドルの融資を行い、今後同行の中小企業に対する貸出拡大を支援します。
IFCの5年融資資金を得て、ハーン銀行は今後5年間で新たに最大5,000社の中小企業に対する貸出を行います。
ハーン銀行の澤田秀雄会長は、「このたびのIFCによる融資は、成長著しいモンゴル経済の中で金融へのアクセスの改善を推進する当行にとって大きな支援となります。IFCによる支援は、資金提供による支援だけでなく、世界有数の国際金融機関としての信用を我々に付与するという付加価値があり、またIFCと協働することで、今後我々が中小企業に対する貸出拡大を推進するための能力向上にも寄与し、金融機関としての自信をもたらすものとなります」述べました。
モンゴル経済は、鉱業分野に牽引され大きく成長しており、この経済成長の機会を最大限生かすために、中小企業の金融へのアクセス拡大の推進が非常に重要となっています。IFCは、同行の中小企業支援を推進し、同国経済の多様化や雇用創出を支援します。
IFCは、ハーン銀行発行済株式の9.3%を保有する第三位の株主であり、同行はこれまでIFCによる資本強化のための投融資や中小企業評価・査定業務に関するアドバイザリーサービスを受けています。2004年にIFCの取引銀行となって以来、ハーン銀行は資産規模及び支店数でモンゴル最大手銀行へと成長し、その支店網は同国民の約80%を網羅しています。
本件の調印はハーン銀行民営化10周年記念の年と重なりました。過去10年間、ハーン銀行はモンゴルの今後の経済成長に繋がる基盤づくりに貢献して参りました。
IFCのセルジオ・ピメンタ東アジア・太平洋地域担当局長は、「国際経済情勢が不安定な状態が続く一方、モンゴル経済は著しい成長を続けており、我々は、ハーン銀行が今後とも中小企業の金融サービスへのアクセス改善や雇用拡大を推進し、経済成長の恩恵がより広く社会に普及するために今後も重要な役割を果たすと確信しています」と述べました。
IFCについて
世界銀行グループの一員であるIFC(国際金融公社)は、民間セクター支援に特化した世界最大規模の国際開発金融機関です。IFCは、開発途上国の民間セクターへの投融資、国際金融市場での資金動員、企業と政府に対するアドバイザリー・サービスの提供を通じて、途上国が持続可能な成長を実現できるよう支援しています。2012年度のIFC総投融資額は、過去最高となる200億ドル強に達し、民間資金を活用して途上国の雇用促進、技術革新を支援し、途上国発展を実現する上で世界をリードする挑戦を続けています。
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