プノンペン、カンボジア、2014年8月18日――世界銀行グループの一機関であるIFCは、アクレダ銀行(ACLEDA Bank PLC)の発行済株式の12.25%に相当する保有株式を日本の三井住友銀行に売却しました。ここに至るまで、IFCはアクレダ銀行を15年にわたり支援し、アクレダ銀行がカンボジア最大手の商業銀行に発展する手助けをしてきました。
1999年、アクレダ銀行がNGOからマイクロファイナンス機関に移行中の時期から、IFCはアクレダ銀行のパートナーでありつづけています。設立当初からの株主として、IFCは出資や劣後債の引受、長期貸付、および貿易金融によりアクレダ銀行を支援し、アクレダ銀行はこの15年の間に資産規模でカンボジア最大の銀行に成長しました。これに加えて、IFCは国際的な銀行業務の確立や、管理システムの強化、職員の能力向上、中小企業向け融資の推進を行ってきました。
「私たちは、IFCとの長期のパートナーシップ、我々の発展を促した10年を超えるIFCからの意義ある支援に大変感謝しております。今後も、アクレダ銀行が成長するなかで、パートナーシップが継続され協働する機会があることを期待しています。」イン・チャンニ(In Channy)CEOはこのように述べました。
IFCの資金および技術支援は、アクレダ銀行が金融サービスをラオスやミャンマーに拡大することを促進しました。アクレダ銀行の子会社であるアクレダMFIミャンマー社(ACLEDA MFI Myanmar Co.)は、ミャンマーの零細・中小企業の資金需要に対応するため2013年に設立された企業で、IFCはこの会社の株主です。
「私たちは、アクレダ銀行が営利目的のマイクロファイナンス機関に移行し、さらには、完全なサービスを提供する商業銀行に発展していく過程を支援することができました。」IFCの東アジア・太平洋地域、金融機関グループ担当マネジャーのアデル・ミア(Adel Meer)はこのように述べました。「三井住友銀行は、財務の磐石さと専門知識を通して、アクレダ銀行の継続的・長期的な成長を支援し、カンボジアの経済成長と雇用創出に貢献することのできる強力な戦略パートナーだと信じています。私たちは、カンボジア、ラオス、ミャンマー、及びこの地域の他の国々におけるアクレダ銀行の業務を引き続き支援していきます。」
IFCについて
世界銀行グループの一機関であるIFCは、途上国の民間セクターへの支援に特化した世界最大規模の国際金融機関です。世界約100か国の民間企業との協力を通じて、IFCは、資金、専門知識、影響力を行使することで、極度の貧困を撲滅し、繁栄の共有を促進できるようにするための支援を行っています。2014年度には、途上国の人々の生活向上と世界でも緊急なの開発課題への取り組みにおいて220億ドル以上の資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト(www.ifc.org)をご覧ください。