モザンビーク、マプト、2018年1月22日
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世界銀行グループの一員であるIFCは、本日、モザンビークの
175
メガワット規模のガス火力発電所である、レサーノガルシア発電所(Central T駘ochrmica de Ressano Garcia:CTRG)に対し融資を行うことを発表しました。新興アフリカ諸国インフラストラクチャー基金(Emerging Africa Infrastructure Fund)とオランダ開発金融会社(FMO)が提携する
4,200
万ドルの協調融資とともに、IFCは
5,500
万ドルに及ぶ融資を自己勘定から提供しました。また、海外経済協力新興会社(Proparco)とアレンジャーのABSA銀行はパラレルローンを提供しました。これらの金融機関の支払ったデッド・ファシリティは合計で1億8
,
900万ドルに及びます。
レサーノガルシア発電所は、モザンビークの首都マプトから100km程離れた南アフリカ共和国の国境近くに位置します。同国で初めて商業運転開始に到達したガス火力発電所であり、独立系発電事業者として稼働する初めての発電所のひとつとなっています。2015年初旬の設立以降、20年間の売電契約のもと、同発電所は高度な安定感と価格競争力を持った電力をモザンビーク電力会社(EDM)へ提供しています。
同発電所はEDMと南アフリカSasolにより運営されており、発電所の建設の際はプロジェクト・ファイナンスの段階に至るまでつなぎ融資を行いました。
同発電所の株主総会議長であるAderito Sousaは、「レサーノガルシア発電所へのプロジェクト・ファイナンス決定は、EDMやSasolにとってだけでなく、企業発展のためにより多くの民間投資獲得を狙うモザンビークの電力セクター全体にとっても記念すべき出来事となるでしょう。IFCはこの複雑な取引の実現において中心的役割を果たしました」と語りました。
オマール・セディIFCサハラ以南アフリカ地域担当局長は、「IFCはアフリカ地域のインフラギャップを埋めるため献身的に取り組んでいます。同発電所は発電に天然ガス資源を使用し、モザンビークの経済成長と電気利用向上の取り組みを継続しています。レサーノガルシア発電所同様のプロジェクト支援によって、IFCと海外経済協力新興会社、ABSA銀行は他の民間投資家のモザンビーク電力セクター参加への呼び込みに努めています」と語りました。
IFCについて
世界銀行グループの一員であるIFCは、途上国の民間セクターに特化した世界最大の国際開発金融機関です。世界の
2,000
以上の民間企業との協働を通じて、IFCは、資金、専門知識、影響力を駆使することで、世界の最も困難な地域において市場を拓き、機会を創るための支援を行っています。
2017
年度には、民間の資金を最大限活用することにより貧困を撲滅し繁栄の共有を促進するため、約
193
億ドルの資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト(
www.ifc.org
)をご覧ください。