ワシントン
DC
、
2015
年
3
月
30
日
-
世界銀行グループの国際金融公社(
IFC
)
は、
IFC Financial Institutions Growth Fund
(以下、
FIG
ファンド)に対する最大
200
百万米ドルの出資を決定しました。
FIG
ファンドの役割は、
IFC
と共に、成長する新興国の金融機関に出資することで、新興国の中小企業が必要とする成長資本へのアクセスを拡大し、民間セクターの発展に貢献することです。
IFC
は
FIG
ファンドのファースト・クロージングにおいて
150
百万米ドルの出資をコミットしました。他の機関投資家の出資と合わせて、ファンド総額は約
345
百万米ドルに達しました。そのうち
3
社の機関投資家は、次回以降のクロージングにおいて、総額約
1
0
5
百万米ドルの追加出資を確約しています。
IFC
は、本ファンドに国際協力銀行
(
JBIC
)、
中国国家外貨管理局
(
SAFE
)、
及びハンガリー輸出入銀行と共に参加しています。本ファンドは、民間資本を新興国に動員するプラットフォームを提供し、
IFC
の業務や開発効果を拡大します。
経済成長に伴い、新興国では金融機関による資本増強の必要性が高まっています。しかしながら、多くの金融機関は、システミック・リスクに対する市場の懸念、資本調達面の制約、変化する規制環境、といった要因により、資本を調達するにあたり多くの困難に直面しています。資本調達におけるこのようなギャップに対応して、プライベート・エクイティ・ファンドのような代替投資機関が新興国で持続可能な事業に投資する機会が増えています。優良な金融機関への出資は、現地の金融システムを強化し、将来の潜在的な金融危機といったリスクに備えることにも貢献します。同時に、このような出資は、堅実な経済成長、ダイナミックに拡大する中産階級及び新興国における金融サービスの普及の結果として、魅力的な投資リターンを実現するポテンシャルがあります。
IFC
長官兼
CEO
の
Jin-Yong Cai
は次のように述べました。「グローバル及びローカルの金融機関は、新興国の急速な経済成長に合わせ、競争力を維持するため、事業拡大の機会に投融資を行うべく、資本をますます必要としています。
FIG
ファンドはこのような金融機関を資本提供を通じて支援し、経済発展を促進するとともに強固な投資収益を達成することを目的としています。」
FIG
ファンドは、機関投資家に対して
IFC
の投資案件へのアクセスを提供し、新興国の金融機関向けの分散化された投資ポートフォリオを構築します。
IFC
による金融機関に対する投融資のポートフォリオは、
2014
会計年度末時点で総額
240
億米ドルに上り、中小企業や起業家の金融サービスへのアクセスの拡大に貢献しています。
IFC
について
世界銀行グループの一機関である
IFC
は、途上国の民間セクターへの支援に特化した世界最大規模の国際金融機関です。世界約
100
か国の民間企業との協業を通じて、
IFC
は、資金、専門知識、影響力を行使することで、極度の貧困を撲滅し、繁栄の共有を促進できるようにするための支援を行っています。
2014
年度には、途上国の人々の生活向上と世界でも緊急な開発課題への取り組みにおいて
220
億ドル以上の資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト(
www.ifc.org
)をご覧ください。