ワシントンDC、2018年1月10日
―世界銀行グループの一員であるIFCは本日、ステファニー・ヴォン・フリードバーグを最高執行責任者(COO)に任命することを発表しました。この新しく創設された役職において、ヴォン・フリードバーグ最高執行責任者はIFC全てのオペレーションを統括します。
IFCは新興市場における民間セクターに特化した世界最大の国際開発金融機関であり、世界の2,000以上の民間企業との協働を通じ、途上国における市場を拓き、機会を創出しています。
「ヴォン・フリードバーグの任務の中心はCOOとして、市場を開拓するために国家・地域に対する戦略的アプローチをより確実にしていくことで我々のIFC3.0戦略を実行することです。つまり、既存の地域・セクター間や投資とアドバイザリー業務間の協調をさらに強固なものにし、事業におけるナレッジ・マネージメントやポートフォリオ・マネージメントを改良し、インセンティブ・効率性・説明責任を向上させ、開発に影響を及ぼし、我々の事業における財務健全性を図ることです」と、IFCのCEOフィリップ・ル・ウェル―は述べました。
ヴォン・フリードバーグは、「いくつか重点的に取り組む分野のうち、最貧国や脆弱で紛争の影響を受け、機会が殆ど与えられていない人々がいる地域へ、IFCの取り組みを大幅に拡大させる」と語りました。
「もし我々が民間セクターにてこ入れをしなければ、途上国における労働年齢に達する若者層の急増により、2030年までに大規模な失業危機に陥ることになるでしょう。卓越した民間セクター開発金融機関として、さらなる民間セクターへの投資を促すことによって世界の最貧国において雇用を創出するのは、IFCの右に出る機関はありません。」とヴォン・フリードバーグは述べます。
COOとして任命される以前は、企業戦略および予算・人事部門の副総裁を務め、任期中に企業戦略・予算・人事、ITの整備・統括を行いました。またそれ以前には、世銀においてIT部門の副総裁を務め、21世紀における貧困問題に対応することができるよう世界銀行グループのITを根本的に変革させました。
ヴォン・フリードバーグは新興市場において民間セクターが多大な影響をもたらすことに献身し、開発途上国におけるモバイル通信の普及や、ソ連崩壊後のIFC初の大口融資に貢献しました。世銀におけるキャリアは、IFCにて1992年に始まり、20年以上にわたり投融資業務に従事し、そこでのキャリアを通しアフリカや中・東欧における地域的な専門知識や、テレコム・メディア・製造・サービス・テクノロジーといった数々の産業分野における専門知識を身に着けました。
IFC
について
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世界銀行グループの一員である
IFC
は、途上国の民間セクターに特化した世界最大の国際開発金融機関です。世界の
2,000
以上の民間企業との協働を通じて、
IFC
は、資金、専門知識、影響力を駆使することで、世界の最も困難な地域において市場を拓き、機会を創るための支援を行っています。
2017
年度には、民間セクターの影響力を駆使することにより貧困を撲滅し繁栄の共有を促進するため、約
193
億ドルの資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト(
www.ifc.org
)をご覧ください。