バングラデシュ、ダッカ 、2017年7月12日、
―世界銀行グループの一員である国際金融公社（IFC）は、Excelerate Energy Bangladesh Limited (以下Excelerate社)と共同開発をするバングラデシュ初の液化天然ガス（LNG）輸入設備の整備事業「Moheshkhali Floating Liquefied Natural Gas事業」に対する融資に調印したことを発表しました。総事業費は1億7,950万米ドルで、完成すればバングラデシュ国内におけるクリーンエネルギーへのアクセスを向上させます。
計画されているLNG輸入ターミナルは、バングラデシュ政府が天然ガスを世界市場から調達するために必要となる極めて重要なインフラで、天然ガス供給の役割を担う国営企業ペトロバングラ社の天然ガス供給量は20%増加する見通しです。供給増加に伴い、発電能力は最大で3,000MW向上します。ターミナルの建設は2017年内に始まり、2018年半ばまでの操業開始を見込んでいます。
本融資はIFCが主幹事を務め、総額1億2,570万ドルの融資を取りまとめました。これは、IFC自己勘定による3,280万ドルを含め、英連邦開発公社（CDC Group）、ドイツ投資開発公社（Deutsche Investitions-und Entwicklungsgesellschaft mbH）、オランダ開発金融公社(Nederlandse Financierings－Maatschappij voor Ontwikkelingslanden N.V. )、国際協力機構（JICA）との協調融資となります。
Excelerate社の最高財務責任者（CFO）ニック・ベッドフォード氏は、本事業について次のように述べています。「IFCと当社のパートナーシップは、今回の事業において非常に重要な役割を果たします。IFCは、今回の契約締結によって、バングラデシュに新たなエネルギー源を提供するという強い決意を示してくれました。Excelerate社としても、エネルギー需要の高い国へ持続可能なエネルギー事業ソリューションを提供して支援することに誇りに感じており、今回の事業の効果が、バングラデシュ経済の幅広い分野に波及することを期待しています。」
IFCのアジア太平洋地域インフラ・天然資源部門のヘッドであるHyun-Chan Choは、次のように述べています。「IFCは、バングラデシュのすべての人に、安価で安定したクリーンエネルギーをお届けすることに注力し、その努力を将来にわたって継続していきます。バングラデシュの天然ガス供給不足は深刻な問題で、解決が急務です。バングラデシュ初となるLNG輸入ターミナルが整備されることで、バングラデシュ電力産業への支援拡大、国の成長促進、延いては気候変動の影響の軽減へつながっていくことを期待しています。」
Excelerate Energy L.P. 社について
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Excelerate Energy L.P. 社は、革新的な浮体式LNGソリューションにおけるパイオニアで、業界を代表する企業です。資源の調達から納品まで短時間で、かつ安定したLNGソリューションを提供することを目標とし、LNGバリューチェーン全体をカバーする総合サービスを提供しています。対応可能な領域は、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備（FSRU）から、インフラ開発、液化天然ガス供給にいたるまで、浮体式再ガス化設備に関するサービスをフルレンジで提供しています。米国テキサス州、ザ・ウッドランズ（The Woodlands）に本社を構え、ブエノスアイレス、リオデジャネイロ、シンガポールに海外拠点を配置しています。詳細については、同社ウェブサイト（
www.excelerateenergy.com
.）をご覧ください。
IFC
について：
世界銀行グループの一機関である
IFC
は、途上国の民間セクターへの支援に特化した世界最大規模の国際金融機関です。世界の
2,000
以上の民間企業との協力を通じて、
IFC
は、資金、専門知識、影響力を行使することで、極度の貧困を撲滅し、繁栄の共有を促進できるようにするための支援を行っています。
2016
年度には、途上国の人々の生活向上と世界でも緊急な開発課題への取り組みにおいて約
190
億ドルの資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト（
www.ifc.org
）をご覧ください。
