ロンドン、
2014
年
12
月
1
日――世界銀行グループの一機関である
IFC
は、
Azura Power West Africa Limited
のナイジェリアにおける
450
メガワット・ガス火力発電プロジェクト(
Azura-Edo IPP
)を支援するために、
8,000
万米ドルの融資契約に署名しました。本プロジェクトは、ナイジェリアのガス発電バリューチェーンを強化し、国内のおよそ
1,400
万人の消費者に必要な電力を供給します。
本プロジェクトは、ナイジェリア・エド州での
450
メガワットのオープンサイクル・ガス火力発電所の建設、操業、整備から構成されます。さらに短距離の送電線(
330
キロボルト)や、本発電所と同国内の主要なガス配管とを結ぶ地下パイプラインの建設も含まれています。
本プロジェクトは、西アフリカのエネルギープロジェクトに重点を置く主要な投資会社である
Amaya Capital Ltd.
が先導して、複数の投資家のコンソーシアムにより開発されました。他の出資者は、
American Capital Energy and Infrastructure
、
Africa Infrastructure Investment Fund2
、
Aldwych International Ltd.
、
Pan African Infrastructure Development Fund 2 LLC
、
Asset & Resource Management Company Ltd.
です。
Amaya Capital
の共同設立者サンディープ・バハンダ(
Sundeep Bahanda
)氏と、
Azura-Edo IPP
の最高業務責任者デビッド・ラディポ(
David Ladipo
)氏は共同声明で次のように述べました。「資金調達の完了はプロジェクトの開発において非常に重要な出来事です。数年来、私たちは資金調達のパートナーと非常に緊密に働いてきました。本日の署名は、これら全ての金融機関とアドバイザーの精力的な取り組みのおかげです」
IFC
は、自己勘定からの貸付
5,000
万米ドルと劣後貸付
3,000
万米ドルの合計
8,000
万米ドルを提供します。さらに、
2
億
1,250
万米ドルの資金を動員します。このうち
1
億
7,750
万米ドルは、
IFC
とオランダの開発金融機関である
FMO
が、共同主幹事として
8
つの開発金融機関から長期融資で調達しました。その他の貸付資金は、
Standard Chartered Bank
(
SCB
)及び
Rand Merchant Bank
(
RMB
)が共同で複数の商業銀行から調達し、世界銀行及び多国間投資保証機関(
MIGA
)が保証しています。また、ナイジェリア中央銀行がエネルギー及び航空分野の仲介基金から
Bank of Industry
(
BOI
)を通して拠出した現地通貨のファシリティを、
First City Monument Bank
(
FCMB
)が管理しています。本プロジェクトのグローバルな主幹事は、
Standard Chartered Bank
です。
「本プロジェクトは、ナイジェリアの広範なエネルギー改革プログラムを支援する、世界銀行グループのエネルギー事業計画の基盤となるものです。」
IFC
インフラストラクチャー担当局長バーニー・シーハン(
Bernie Sheahan
)はこのように述べました。「世界銀行グループの
Azura-Edo IPP
への大幅な関与は、ナイジェリア連邦政府による持続可能なガス電力セクター開発を支援する我々のコミットメントを明確に示すものです。」
IFC
は世界銀行グループの姉妹機関と緊密に協働してきました。これらの機関は、この画期的なプロジェクトに追加的な支援を提供しています。
Azura-Edo IPP
は、ナイジェリアの電力セクターにおける民間からの資金動員を支援する、世界銀行の保証サービスを利用する初のプロジェクトです。さらに、出資や商業的融資に対して
MIGA
が政治リスク保証を提供します。」
野心的なエネルギーセクター改革以降、初めてのグリーン・フィールドのプロジェクト・ファイナンスの独立系電力プロジェクトとして、本取引は同国の将来の電力プロジェクトに適用できるモデルになり、同国のエネルギー分野における民間セクターへのさらなる民間投資に道を開くものであると期待されています。ナイジェリアはガス埋蔵量が世界第
8
位ですが、現在、国内で電気にアクセスできるのは人口の
35%
にとどまっていると推定されています。
IFC
について
世界銀行グループの一機関である
IFC
は、途上国の民間セクターへの支援に特化した世界最大規模の国際金融機関です。世界約
100
か国の民間企業との協力を通じて、
IFC
は、資金、専門知識、影響力を行使することで、極度の貧困を撲滅し、繁栄の共有を促進できるようにするための支援を行っています。
2014
年度には、途上国の人々の生活向上と世界でも緊急なの開発課題への取り組みにおいて
220
億ドル以上の資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト(
www.ifc.org
)をご覧ください。