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資金へのアクセスの拡大と市場の創出: IFCがミャンマーのマイクロファイナンスセクターへの支援を強化

ミャンマー、ヤンゴン、2017年6月21日 、―世界銀行グループの一員である国際金融公社(IFC)は、ミャンマーにおける重要な資金ニーズに応え同国の経済成長の可能性を高めるため、現地のマイクロファイナンス(小規模金融)機関に対し1,350万ドルの投融資を実行しました。
IFCは、法的承認が下り次第、マハ農業公社(マハMFI)の株式150万ドル分を取得し、フラトン・ファイナンス(ミャンマー)カンパニー・リミテッド(Fullerton Myanmar)およびアーリー・ドーン・マイクロファイナンス・カンパニー・リミテッド(DAWN)の両社に600万ドルずつ融資を実行します。これにより、現在ほとんど需要が満たされていない地方の低所得世帯を中心とする市場に対し、資金不足に悩むミャンマーの各マイクロファイナンス機関が、融資を拡大できるようになります。大手銀行の融資担保要件が満たせず、融資を受けられない小規模事業者や貧困世帯にとって不可欠な小額融資に対する需要は、その供給の3倍以上と試算されています。
「マイクロファイナンスへのアクセス改善は、地方企業および小規模事業が持つ大きな可能性を高めることに役立つでしょう。企業はその必要不可欠な融資によって生産性を高め、ミャンマーの多数の労働者のために雇用、所得、繁栄を生み出すことができるのです」と、IFCのミャンマー担当カントリー・マネジャーのVikram Kumarは述べています。
特に、IFCによる今回の投融資は、現地の農業資材の最大手メーカーであるミャンマー・アウバ・グループ・カンパニーの子会社、マハMFIの地方市場への浸透を強化するとともに、最先端のデジタル技術による、ニーズに合わせた製品作りによって、これまで未開拓だった農業セクターに照準を合わせる手助けとなります。
「IFCからの価値ある支援のおかげで、ミャンマーの農業界が潜在的成長力を最大限に発揮できるよう、作物特性や季節性など農業特有の重要側面に合わせて設計された、農業向け融資の拡大に取り組むことができます。このような融資は、これまでも切実に必要とされてきました。」と、アウバ・グループ最高財務責任者(CFO)、Rajesh Malhotra氏は述べています。
DAWNとIFCが既に15%の株式を保有しているフラートン・ミャンマーの場合、今回の融資によって、今までの資金へのアクセスがなかった事業者への融資総額を拡大すると同時に、金融包摂(金融サービスへのアクセスの提供)が可能となります。
「IFCからの融資により、DAWNは、広範囲の都市部や地方部に存在する、より多くの顧客への融資を実行できるでしょう。今後も、ミャンマーにおける金融包摂と中小企業の発展実現のため、IFCと緊密に連携していきたいと考えています。」とDAWNの最高経営責任者(CEO)Gonzalo Gonz疝ochlez氏は述べています。
「すでに資本関係のあるパートナーであるIFCとの協働関係を強化することで、我々はミャンマーでの事業を拡大し、我々がサービスを展開する地域や人々の生活を豊かにすることができるでしょう。」と、フラートン・ミャンマーのゼネラル・マネージャー、Leslie Lee氏は述べています。
これらの取り組みは全般的に、都市部および地方部の貧困層に対して、持続可能かつ責任ある形で運営される商業ベースでのマイクロファイナンス事業を活性化させるという、IFCのミャンマーにおける戦略的目標と合致するものです。これを実現するため、IFCはセクターレベルでは世界中の成功例を途上国に取り入れ、また企業レベルでは将来有望なマイクロファイナンス機関を育成することに取り組んでいきます。
IFCは2014年以降投融資およびアドバイザリー(助言業務)を通じて、既に100万人以上のマイクロファイナンス機関の顧客にサービスを提供した実績を持ちます。
ミャンマーでのマイクロファイナンス業界の急成長に合わせ、3月にIFC支援による信用報告についての画期的な規制を施行したことに続き、中央信用調査機関の発足を今年中に予定しているなど、IFCはマイクロファイナンスの貸付リスクの低減を推進しています。さらに今後、規制当局や業界各社と協働してのナレッジトランスファー(知識移転)を通じ、マイクロファイナンス機関への責任ある事業運営の導入を行うとともに、金融業における消費者保護を推進する予定です。
IFCについて 世界銀行グループの一機関である IFC は、途上国の民間セクターへの支援に特化した世界最大規模の国際金融機関です。世界の 2,000 以上の民間企業との協力を通じて、 IFC は、資金、専門知識、影響力を行使することで、極度の貧困を撲滅し、繁栄の共有を促進できるようにするための支援を行っています。 2016 年度には、途上国の人々の生活向上と世界でも緊急な開発課題への取り組みにおいて約 190 億ドルの資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト( www.ifc.org )をご覧ください。