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IFCのグリーンボンドプログラム、新興市場における気候変動対応型投資のための累積調達額が43億ドルに

ワシントンD.C.、2015年11月17日 –世界銀行グループの一員であるIFC(国際金融公社)は本日、途上国における気候変動対策プロジェクトへの投資を支援するグリーンボンド(3年債)を発行しました。今回の発行額は5億ドルで、これによりIFCのグローバル・グリーンボンドプログラムの調達総額は過去5年間で43億ドルに達しています。
IFCは調達資金を利用して、再生可能エネルギー、エネルギー効率化、そして温室効果ガスの排出量を削減するその他の分野への投資を支援する予定です。これまでにグリーンボンドによる融資を受けた気候変動対策プロジェクトは、2014年7月から2015年6月の間だけで38件に上ります。IFCが同日発表した「グリーンボンド・インパクト・レポート」によると、こうしたプロジェクトによって、年間250万トンのCO 2 に相当する温室効果ガス排出量が削減される見込みで、その成果は、道路を走行する自動車を50万台削減するのに匹敵します。
IFCの財務・協調融資担当副総裁であるJingdong Huaは、「グリーンボンドは、気候変動関連融資につながる国際資本市場の流動性を高めるのに強い影響力を発揮し、その結果、温室効果ガス排出量の削減を進めることができます。IFCは引き続き、多様性、流動性、透明性を拡大し、重要なこの資産クラスを強化していきます。」と述べています。
IFCはグリーンボンドをさまざまなストラクチャーと通貨(中国人民元、インドルピー、日本円、米ドルなど)で発行しています。2013年には2本のベンチマーク・グリーンボンド(各10億ドル)を発行し、発行当時の段階で市場最大のグリーンボンドとして先鞭をつけたことで、市場の地盤固めにつながりました。
今回のグリーンボンドは米ドル建てでロンドン証券取引所に上場され、社会的責任投資(SRI)の促進に注力している投資機関から絶大な支持を得ました。その例として、インドネシア銀行、BlackRock(ブラックロック)、カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)、シティバンク・トレジャリー・インベストメント、ドイチェ・アセット・マネジメント・ニューヨーク、プラクシス投資信託、Plan Ibercaja de Pensiones Sostenible y Solidario、モルガン・スタンレー・プライベート・ウェルス、北欧投資銀行、ピクテ銀行、りそな銀行、サンタンデールUK、Seelaus R & Co.、ステート・ストリート・グローバル、TIAA-CREFアセット・マネジメント、国際連合などが挙げられます。
ロンドン証券取引所(London Stock Exchange plc)のCEOで同グループ国際開発部門のディレクターであるNikhil Rathi氏は次のように述べています。「ロンドンを気候変動関連融資の中心地として世界をリードする場所にしようと力を入れています。気候変動関連融資は注目度の高い新しい資産クラスで、世界の関心を集めています。ロンドン証券取引所はグリーンボンド上場における世界的リーダーで、どの国際的証券取引所よりも包括的な銘柄をそろえています。人民元、インドルピー、そして今回の米ドルと、幅広い通貨建てで発行されるIFCのグリーンボンドは、私たちにとっても喜ばしい銘柄です。今日見られた上場の成功は、途上国におけるグリーンプロジェクトとグリーン投資に大きな資金を引き寄せることができる、というロンドンの比類ない実力の証といえるでしょう。」
米国の資産運用会社、BlackRock(ブラックロック)のディレクターであるAshley Schulten氏は、「インパクト・レポートは、グリーンボンドを発行する機関の間で優先度が高まってきています。IFCのグリーンボンドプログラムに前進が見られるのは光栄なことです。」と語っています。
プラクシス投資信託の債券部門シニア・マネージャーであるBenjamin Bailey氏は、「IFCがグリーンボンドプログラムを構築するのに注いだ努力を高く評価しています。私たちが目指しているのは、気候と地域社会に利益をもたらす投資商品を購入することで、今回の債券はその両方を実現しています。」と語っています。
IFCの気候変動担当局長であるChristian Grossmannは、「各国が気候変動の影響を緩和し、それに対処するのに必要としている気候変動関連融資は大幅に不足していて、公的資金だけでは間に合わないのが現状です。民間セクターの資源を活用して低炭素社会に移行し、回復力に富んだ発展を実現させるには、グリーンボンドのような革新的で複製可能なビジネスモデルが重要なのです。」と述べています。
IFCは途上国の気候変動対策プロジェクトに融資する世界最大の金融機関の一つです。投資総額は過去10年間で約130億ドルに達しています。また、IFCは「グリーンボンド・インパクト・レポート」を最初に発行した機関の一つで、適格なプロジェクトから見込まれる環境的・社会的影響の概要を提供しています。
IFCグリーンボンド発行概要
発行体:IFC(国際金融公社)
発行額:5億米ドル
決済日:2015年11月27日
満期日:2018年11月27日
発行価格:99.727%
表面利率:1.25%
券面金額:1,000米ドル
取引所:ロンドン証券取引所
引受人:シティ(Citi)、HSBC、JPモルガン
IFCグローバルボンド販売先内訳
投資家別内訳
銀行:20%
中央銀行、公的機関:26%
資産運用会社:43%
年金基金:11%
地域別内訳
南北アメリカ:61%
アジア太平洋:20%
欧州、中東、北アフリカ:19%