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IFC、40億ドルのCOVID-19緊急投融資で最貧国の企業のパンデミック対策を支援

ワシントンDC, 2020年10月 28日 —国際金融公社(IFC)の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応支援策は、発展途上国の最も脆弱な人々に支援を届けることに重点を置いています。IFCの理事会が2020年3月に 承認 した80億ドルのCOVID-19ファストトラック投融資のうち、現在までに40億ドルが既にコミットされています。そのうち、約半分が貧困国及び脆弱国の人々への支援、残りが他の発展途上国と新興国市場のコロナ対策支援に充てられました。
「民間セクターへの支援は、発展途上国が包摂的で持続可能、かつ強靭な回復を達成し、極度の貧困層の増加傾向に歯止めをかけるのに不可欠である」と世界銀行グループのデイビッド・マルパス総裁は述べています。「IFCのCOVID-19ファストトラック・ファシリティを通じて我々が目指すのは、企業や金融機関の顧客に対し、必要な流動性を供給するとともに、運転資金の確保、雇用の支援、貿易を促進することだ。」
IFCの理事会は、3月、新型コロナの感染が急拡大した際に影響を受けた顧客企業向けに総額80億ドルの緊急投融資ファシリティを承認しました。新興国市場の民間セクターに特化した世界最大の国際開発機関であるIFCは、同ファシリティ下の貿易金融支援に配分された20億ドルを全額既に支援に充てています。この資金は、顧客金融機関が、 貿易を主要な業務とする企業、とりわけ主な雇用創出先となっている零細・中小企業が事業継続に必要な流動性を提供するのに役立っています。
IFCの専務理事兼上級副総裁代行、最高執行責任者(COO)であるステファニー・ヴォン・フリードバーグは「IFCのファストトラックCOVID-19ファシリティは、我々の顧客である金融機関や実体セクターの企業に当面の流動性を供給することで、雇用を維持し、短期的な影響を抑えられるよう設計されている」とし、「民間セクターの顧客や各国の取組みを支援することにより、長期的には経済の再活性化を支援し、新型コロナが収束した折には、より良い、そしてより強靭で持続可能な未来への道を拓くことになると期待している」と述べています。
IFCは同ファシリティ下でさらに20億ドルをコミットし、IFCが活動する全ての地域に恩恵をもたらしています。この資金は、医療従事者支援や打撃を受けた観光業への支援、雇用を守りながら事業を継続する企業の資金繰り支援など、幅広い目的に充てられています。さらに、これらの顧客支援のために、民間セクターのパートナーから6億2,300万ドルの資金を動員しました。
これに加え、世界銀行グループが開発した世界開発協会(IDA)の民間セクター投資枠という世界の最貧国に民間投資を誘引するツールを活用し、3月以来 適格国 の貿易金融と中小企業の運転資金向けの融資保証として2億8,100万ドルを提供しています。
IFCの支援策は、途上国のパンデミック対策の強化、感染モニターの能力向上、公衆衛生改善に向けた取組みを支援する世界銀行グループの幅広い迅速な 対応策 の一環であり、世界銀行グループは、IFCの最大470億ドルの民間セクター向け支援を含め、今後15カ月で1,600億ドルの資金を投じる用意があります。
今後は、IFCはパートナーと協力して、継続可能な企業の再構築と資本増強の支援に取り組み、包摂的で持続可能、かつ強靭な回復に向けた準備を進めていきます。8月には、IFCは総額40億ドルのグローバル・ヘルス・プラットフォームも 立ち上げ、 発展途上国がマスクや人工呼吸器、検査キット、将来的には新型コロナワクチンを入手しやすいように支援していきます。
以下は、IFCのファストトラック投融資ファシリティ下で実施した中小企業支援に的を絞ったプロジェクト例です。
·        ウガンダでは、インターナショナル・メディカル・グループへの400万ドル融資を通じ、病院やクリニックで受診する多数の患者に対するサービスを強化しました。
·        ナイジェリアでは、FCMB、アクセス銀行(Access)、ゼニス銀行(Zenith)の3行に合計2億ドルを融資し、様々な業界の中小企業が直面していた運転資金と貿易金融における資金繰りを支援しました。
·        バングラデシュでは、2,500万ドルをPRANグループ傘下のモインシング・アグロ(Mymensingh Agro Limited)に投資、安価で質の高い食品の生産能力の拡大を支援しました。
·        ベトナムでは、フーミーフン開発(Phu My Hung Development Corporation)に7,500万ドルを融資し、300を超える中小企業を含む多くの企業の喫緊の資金繰りを支援しました。
·        ウクライナでは、同国の大手農産物加工業者に運転資金を融資し、パンデミックによる食肉生産用の原材料サプライチェーンの混乱を抑え、同国の食料安全保障の確保を支援しました。
·        ブラジルでは、1億ドルをデイコバル銀行(Daycoval)に融資し、女性が経営する企業を含む中小企業への同行の与信を支援することで、雇用維持と経済ショック抑制の実現を支援しました。
IFCについて
世界銀行グループの一員であるIFC は、新興国市場の民間セクターに特化した世界最大規模の国際開発機関です。IFCは、世界100カ国以上で資金、専門知識そして影響力を駆使することで、途上国において市場と機会を創出するための支援を行っています。極度の貧困の撲滅と繁栄の共有を促進するべく民間資金を最大限活用し、2020年度は途上国の民間企業と金融機関に対し220億ドルの投融資を行いました。詳細はwww.ifc.orgをご覧ください。
IDA民間セクター投資枠について
過去最大となる総額750億ドルに上るIDA第18次増資(以下、IDA18)の一環として、世界銀行グループは、最貧国や脆弱国に民間投資を呼び込むために25億ドルのIDA民間セクター投資枠を設けました。IDA18の目的と持続可能な開発目標の達成に向けて、民間セクターが果たす重要な役割を踏まえ、この投資枠を通じて、IFCや多数国間投資保証機関(MIGA)とともに投融資する民間投資家に譲許的資金を提供します。譲許的資金は、投資リスクを軽減し、障壁を減らすことで、新興国市場に民間投資を呼び込むのに役立っています。詳しくは https://ida.worldbank.org/psw をご覧ください。
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