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IFCが英国プルーデンシャル・グループのイーストスプリングより新興国市場インフラ整備事業に向けた資金5億米ドルを調達

2017年6月28日 ‐中国、香港特別行政区 - 世界銀行グループのメンバーであるIFC(国際金融公社)は本日、英国プルーデンシャル・グループ*(以下、「最終親会社」)のアジアにおける資産運用事業部門であるイーストスプリング・インベストメンツと、新興国 市場におけるインフラ整備事業を目的として機関投資家より資金を募る、革新的なIFCプログラムによる5億米ドルの資金調達に関する合意書に調印しました。イーストスプリングはこのMCPPインフラストラクチャーと呼ばれるプログラムに参加するアジアで初めての投資家となり、調印式がHKMA(香港金融管理局)のチーフ・エグゼクティブ、ノーマン・チャン氏の立会いの下で行われました。
本プログラムは新興国のインフラ近代化のために、2021年までに世界の機関投資家から50億米ドルを調達することを目標とし、途上国における電力、水道、輸送、通信システム等の整備のための新たな資金調達の道を切り開くものとなります。
「持続可能なインフラ基盤の整備は、経済力の強化、国境を越えたビジネスの発展、そして新しい市場の創出につながります。」と、IFC財務担当副総裁のジンドン・フアは6月28日の調印式で述べています。「このイーストスプリングとの新しいパートナーシップは、安定した電力、道路、その他の重要なインフラ基盤を一刻も早く必要としている地域の確かな助けになるでしょう。今後もIFCは各国政府や投資家と連携して、途上国におけるインフラ開発に向けて、より多くの資金を呼び込むことに努めていきます。」
「私たちは、IFCとこのイニシアチブに取り組むことを楽しみにしています。私たちは、開発途上地域にフォーカスする資産運用会社として、長年にわたり新興国市場の成長と発展に携わってきました。こうした投資機会についての認知を広め、インフラ投資を促進することも私たちの取り組みの中で重要な活動であり、同時に投資家にとって魅力ある長期的リターンの提供を可能とする革新的かつ持続可能なスキームを組成するのが私たちの目標です。今回のパートナーシップは途上国の経済や社会への多大な貢献になるとともに、インフラ事業のプロジェクトへの投資を通じて、投資家の皆様に魅力的な投資機会をもたらすことが可能になると考えています。」とイーストスプリング・インベストメンツ・グループのチーフ・インベストメント・オフィサー、ヴィルジニー・メゾヌーヴ氏は述べています。
途上国の大半では、基本的なインフラ基盤が欠落しているか、不十分、あるいは存在しておらず、人々は日々、不自由な暮らしを強いられ、経済の停滞をもたらしています。世界全体では12億人以上が電力へのアクセスがありません。また6.6億人以上は清潔な飲料水を確保できておらず、3人に1人は下水設備がない中で生活をしています。アジアの都市に暮らす人々の人口が2030年には現在の倍になると予測される中、インフラ基盤の欠如という問題はこれからも大きくなる一方でしょう。
本合意を踏まえて、今後IFCは案件の組成を行う際、イーストスプリングの投資戦略に添う全ての案件に関して、協調融資の機会を提供していきます。
当パートナーシップに関して、イーストスプリング・インベストメンツにおけるインフラストラクチャー部門のチーフ・インベストメント・オフィサーのトニー・アダムスは、次のようにコメントしています。「G20をはじめとする国際機関は、グローバルなインフラ整備に必要な資金の不足を埋めるために、国際金融機関や民間部門に支援を呼び掛けてきました。新興国のインフラ関連事業を投資対象と考えている投資家に対して、クレジットエンハンスメント(信用補完)のプラットフォーム提供を可能にするのが本パートナーシップの特徴であり、また、私たちにとっても魅力的なインフラ投資プロジェクトへのアクセスや直接的貸付の可能性を高めることにつながります。」
「IFCとイーストスプリングの調印式に立ち会うことができて大変光栄です。両者は、私たちHKMAのインフラストラクチャー・ファイナンシング・ファシリテーション・オフィス(IFFO)にとって非常に重要なパートナーです。」と、HKMAのチーフ・エグゼクティブであるノーマン・チャン氏は述べています。「新興国のインフラ整備関連に必要な資金と現状の調達可能額とのギャップを埋めるためには年間に何兆米ドルもの資金調達が必要となり、継続的な民間部門からの資金なしには、公的部門のみでそのニーズを満たすことは不可能です。私たちは、この香港の地においてインフラ投融資よりを円滑化する環境を整備することを念頭に、このIFFOプラットフォームを通じて、パブリック及び公的および民間部門の関係者とより緊密に連携していけることを期待しています。」
MCPPインフラストラクチャーは、新興国市場のインフラ事業への投資拡大を目指す機関投資家向けに設計されています。このプログラムを通じて、IFCはIFCが保有するインフラ向けポートフォーリオを反映したポートフォリオの組成、承認、運営を行います。
スウェーデン国際開発協力庁(Sida)による協力の元、IFCは機関投資家が必要するリスク・リターンを実現するため、一次的損失(first loss)に対する限定的補償の仕組みを提供する方針です。また、MCPP インフラストラクチャー・プログラムへはグローバルな生命保険会社であるアリアンツが最初のパートナーの1社として参加しています。
IFCについて:
世界銀行グループの一機関であるIFCは、途上国の民間セクターへの支援に特化した世界最大規模の国際金融機関です。世界の2,000以上の民間企業との協力を通じて、IFCは、資金、専門知識、影響力を行使することで、極度の貧困を撲滅し、繁栄の共有を促進できるようにするための支援を行っています。2016年度には、途上国の人々の生活向上と世界でも緊急な開発課題への取り組みにおいて約190億ドルの資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト( www.ifc.org )をご覧ください。
イーストスプリング・インベストメンツについて:
イーストスプリング・インベストメンツは、世界有数の金融サービスを展開する最終親会社のアジアに  おける資産運用事業部門です。アジアにおける10のマーケット及び米国、欧州に拠点を構え、約2,500人の従業員と、約1,460億米ドルの運用資産を有します(2016年12月31日時点)。2016年にはアジア・アセット・マネジメント誌による年次の調査にて、アジアにおけるリーディング・リテール・ファンドマネジャー(資産運用会社)として高く評価されました。同調査アジア(日本を除く)、オーストラリア、ニュージーランドにて資産運用ビジネスを展開し、当該調査に応じた運用会社を対象として、2016年6月末時点のアジア地域を出所とする資産運用額をランキングしたものです。イーストスプリング・インベストメンツの詳細についてはこちらをご覧ください。 www.eastspring.com
IFFOについて: IFFOはHKMA(香港金融管理)の一部として、様々な機関や企業と連携しながらインフラ事業への投融資促進を手掛ける機関です。主な取り組み内容としては以下の通りです。  ■インフラ事業に関する情報及びノウハウの共有  ■インフラ関連投融資に関する知識及びキャパシティの構築  ■インフラ関連投融資市場の構築及び商品開発  ■インフラ関連投融資の円滑化IFFOを通じて、HKMAがこの香港の地でインフラ関連投融資を促進していくことは、当地がさらなる国際金融センターとして飛躍するのに重要な役割を果たします。IFFOの詳細についてはこちらをご覧ください。http://www.iffo.org.hk/