Share this page

新興国市場のグリーンボンド発行額は2023年に1000億ドルへアムンディとIFCが予想

2021419日、ロンドン - 欧州最⼤の資産運⽤会社アムンディと世界銀⾏グループの⼀員である国際⾦融公社(IFC)は、2021年4⽉19⽇、新興国市場グリーンボンドレポート(第3版)を発⾏しました。アムンディとIFCはパートナーを組み、2018年から新興国市場におけるグリーンボンド投資成⻑の要因に関するレポートを発⾏しています。本レポートでは、昨年の新興国市場(EM)グリーンボンドの動向を概説するとともに、発⾏促進に寄与する政策や規制の変更点も紹介しています。

各国が未曾有の世界的危機からの脱却を進めつつありますが、新興国市場における経済回復の道のりは国により⼤きく異なると予想され、⼤規模な財政刺激策が必要とされます。そうした中、気候リスクおよび環境⾯での課題を軽減し将来のショックに耐えうる強靱性を強化するために、新興国は経済回復策の中にグリーンな⽬標を取り込む必要があります。

アムンディで新興国市場グローバルヘッドを務めるイエレン・シズディコフ (Yerlan Syzdykov) は、次のように述べています。

「IFCとのユニークで⾰新的なパートナーシップを通じて、アムンディはEMグリーンボンド市場の発展に引き続きコミットしていきます。そのために、さまざまな市場参加者と積極的かつ⼒強く連携し、市場の需要、供給の双⽅を⾼める努⼒を続けます。⾦融市場は、持続可能なプロジェクトを⽀援するという重要な役割を担っています。新興国市場におけるグリーンボンドの発⾏は今後も堅調に推移し、年間発⾏額は今後3年のうちに1000億ドルに達すると予想されています。」

コロナ渦終息後の景気回復は、再⽣可能エネルギー、グリーン都市インフラストラクチャー、クライメートスマート農業などのグリーンプロジェクトやサステナビリティ関連プロジェクトの推進に絶好の機会と考えられます。2030年までに10兆ドル以上の投資機会が新興国市場で生み出され、グリーンセクターにおいて2億人を超える雇用が創出されるとIFCは予想しています。

2020年の経済は⼤きな困難に直⾯しましたが、世界のグリーンボンド市場は底堅く推移しました。年間発⾏額は2800億ドルに上り、2007年以降の累積発⾏額は1兆ドルの節⽬を突破しました。新興国市場におけるグリーンボンドの発⾏も堅調に推移し、2020年には101の発⾏体が174本、総額400億ドルのグリーンボンドを発⾏しました。また、7カ国でグリーンボンドが初めて発⾏されました。

地域別のグリーンボンド発⾏額では、東アジア太平洋地域が新興国市場全体の中で最大となる76%のシェアを占めました。また中国市場の2020年グリーンボンド発⾏額は、コロナ危機の影響や新型コロナ対策としての政府による国債増発などにより前年の300億ドル超から180億ドルへと減少しましたが、それでもなお新興国市場トップの地位を維持しました。発⾏額の半分以上が年後半に発⾏されており、グリーンボンド市場の回復を⽰しています。

中国を除く新興国市場での2020年のグリーンボンド発⾏額は前年⽐21%増の220億ドルとなり、世界平均の17%を上回るペースで発⾏が増加しました。発⾏が最も多かった国はチリ、ブラジル、インドネシアでした。また、エジプト、カザフスタン、サウジアラビアなど7カ国でグリーンボンドが初めて発⾏されました。

2020年も引き続き多様な投資家からの需要が⾒られました。また、⾦融機関以外の企業による発⾏は3億ドルでした。新興国市場におけるグリーンボンド累積発⾏額に占める⾦融機関のシェアは50%に上りますが、先進国市場では19%にとどまっています。また、新興国市場における⾦融機関以外の企業によるグリーンボンド発⾏額をセクター別に⾒ると、電⼒および公益事業セクターが50%を占めていますが建設および不動産セクターからの発⾏も着実に伸びています。​

IFCでグローバル・マクロ&マーケットリサーチのディレクターを務めるジャン・ピエール・ラコンブ (Jean Pierre Lacombe) は次のように述べています。

「投資家からの需要が強く、発⾏を促進する政策の導⼊が進んでいることから、EMグリーンボンド市場は今後も成⻑を続けることが⾒込まれます。特に今、グリーンボンド市場の拡⼤が⾮常に重要な意味を持っています。新型コロナウイルス感染拡⼤が社会および経済にもたらした未曾有の困難を少しでも軽減するために、持続可能な開発への投資が緊急に求められているからです。その中でも特に、世界の貧困を軽減する取り組みへの影響が⼤きく、コロナ渦により⼤きく後退した分を取り戻すのに何年も要すると予想されます。」

今後のEMグリーンボンド市場の発展を左右する要因としては、グリーンボンド発⾏のモメンタムへのコミットメントや、国連の持続可能な開発⽬標と歩調を合わせた資本市場の発展などが挙げられます。

グリーンプロジェクトやグリーンセクターへの資本の流⼊を促進するためには、サステナブルファイナンスに関する政策と適切な規制の枠組みが必要不可⽋です。数多くのイニシアチブがグローバルレベルで実施されれば、EMグリーンボンド市場のさらなる発展を促すとともに、機関投資家が必要とするデータの信頼性および⽐較可能性の問題にも対処できるでしょう。例えば、ベンチマーク・グリーンタクソノミーの開発、気候関連財務情報開⽰タスクフォース の提⾔の実践、各国中央銀⾏による新興国市場の機能強化への取り組みおよび技術的⽀援などが、投資家の信頼感の醸成につながると考えられます。

本レポートの完全版は以下から⼊⼿可能です。

 


アムンディについて

アムンディはフランス・パリに本拠を置き、世界6都市の主要な運用拠点※1を通じて約220兆円※2の資産を運用する、欧州No. 1※3、世界トップ10※3の資産運用会社です。2015年11月ユーロネクスト・パリ市場に上場し、世界37 の国・地域の事業拠点で競争⼒の⾼い運⽤ソリューションを提供しています。アムンディの⼀貫した⽬標は、⽇本でもグローバルでも、お客さま本位のビジネスの実⾏で、個⼈投資家および機関投資家に対し、⾰新的で透明性の⾼い運⽤ソリューションの提供に努めています。

 

アムンディ 信頼されるパートナー 日々、お客さまと社会のために

公式ウェブサイト:amundi.co.jp

 

1 主要運⽤拠点︓ボストン ダブリン ロンドン ミラノ パリ 東京(アルファベット順)

2 運用資産額は、 2020年12月末日現在。約1兆7,290億ユーロ、1ユーロ=126.95円で換算

3 出所︓インベストメント・ペンション・ヨーロッパによる資産運⽤会社トップ500社(2020年6月版、2019年12月末の運用資産額)に基づく。

 

IFCについて

世界銀⾏グループの⼀員であるIFC は、新興市場の⺠間セクターに特化した世界最⼤規模の国際開発機関です。IFCは、世界100カ国以上で資⾦、専⾨知識そして影響⼒を駆使することで、途上国において市場と機会を創出するための⽀援を⾏っています。極度の貧困の撲滅と繁栄の共有を促進するべく⺠間資⾦を最⼤限活⽤し、2020年度は途上国の⺠間企業と⾦融機関に対し220億ドルの投融資を⾏いました。詳細はwww.ifc.org をご覧ください。

 

 

※本リリースは、アムンディ・ジャパン株式会社が翻訳されたものを許可を得て掲載しています。